2019年5月27日 茨城県守谷市松並の火災



去る5月27日午後、茨城県守谷市松並の山田工務店から出火した火災により、私たちの事務所、倉庫等の建物だけでなく、高価な資材やソフトウェア等の知的財産までもが全焼し、甚大な被害を受け、その被害は計り知れないものがありました。しかし火災は通常の損害賠償事故と扱いが異なるため、損害賠償責任は「民法709条」で定められていて、「故意または過失によって他人の権利を侵害したる者はこれによって生じたる損害を賠償する責めに任ず」と定められていますが、失火により周囲に類焼したとなると「民法第709条 の規定は失火の場合にはこれを適用せず。但し失火者に重大なる過失ありたるときはこの限りにあらず」 となっています。これは明治32年に制定された古い法律で、現在でも適用されています。日本は昔から木造家屋が密集しており、火災が発生すると類焼しやすい住環境にありました。自宅を失った上に延焼させた人に損害賠償責任を負わせるのは個人の賠償能力をはるかに超える、といった様々な背景があるようです。
重過失の場合を除いては損害賠償責任はありませんが、逆に認められれば責任は発生します。しかし今回の火災の原因は警察や消防でもわかっていません。
10年以上前から山田工務店が敷地内でドラム缶や一斗缶を焼却炉として廃材などを燃やしていた現場を何度も見ていますし、近隣の人達も廃材などを燃やしている現場を見ています。茨城県守谷市役所の生活環境課にも苦情の相談があった事も聞いていますが、守谷市は何度か注意しただけで、結果的には何の効力もなかったことになります。社内で仕事をしていても煙の臭いを感じた事は何度もありましたが、3年程前から樹脂を燃やしたような異臭を感じて何度か確認をしに行く事はありましたが、何かを燃やし終わった後なのか人影もなく諦めていました。
火災当日、炎の前で腰を抜かして動けなくなった人を助けたのは近所に住む人達で、助けなければ焼け死んでいたと伺っています。救急車で筑波メディカルセンター病院に入院し、翌日には退院したそうです。
119番の通報も近隣に住む人でしたし、私たちが火災を知ったのは偶然でした。たまたま倉庫に行こうと扉を開けた瞬間に倉庫が燃えだしていた事で、取る物も取り敢えず避難しました。気が付かなければ社員は煙に巻かれ、死んでいたかも知れません。
5年前の山田工務店には木材がたくさん置いてありましたがこの数年、木材や廃材が廃プラスチック(一般系廃プラスチックや産業系廃プラスチック)等に代わっていた事でとても心配をしていました。掲載した写真は一部にすぎませんが、ドローンによる高感度撮影も含まれています。
火元である山田工務店が火災保険に加入している場合、敷地内の建物も多く建物も面積も広い事から、全焼すれば多額の保険金を請求できます。例えば、木材や廃材、廃プラスチックが燃えたとしても、火災後に保険金で解体業者にお願いすれば「全て」を処分することができます。
延焼させた人に損害賠償責任を負わせるのは個人の賠償能力をはるかに超えるとは言え、個人と企業とでは賠償能力の違いもありますし、もしも処分に費用がかかる廃棄物が燃えた事で、失火元が得することがあれば許せません。

  

下記写真でもわかりますが、近隣に避難を呼びかけず、自社の車を敷地内から門の外に移動することを優先し避難していました。

  

5年前の山田工務店にはこのように木材や廃材がたくさん置いてありましたが、反対に廃プラスチックや塗料缶等は少量でした。

  

5年前にはあった木材や廃材が既に無くなり、画像からも廃プラスチック(一般系廃プラスチックや産業系廃プラスチックなど)等のゴミの山に代わっていることがわかります。このような状況になると自然発火の危険性があります。しかも建物の周囲に廃プラスチックが置かれている状況を考えれば、とても危険です。
自然発火すれば、一気に燃え広がることがわかります。



 

では、どのように火が回っているか、赤→で示します。既に燃え終わっている部分(赤丸)が火元と推測されます。

 

次に何が最初に燃えたのでしょう。上下2枚を合わせた写真をご用意しましたので比べてると燃えた物が予想できます。

  

上空からの撮影ではトラックの横に4つのドラム缶もあります。赤丸は火元だと予想はしていますが、あくまでも予想に過ぎません。
火災の翌日には山田工務店が燃えかすの清掃に来ていた事で、綺麗になっていますが、何故、ここだけが、念入りに箒で掃かれたような跡があるのかがわかりません。が、火災の翌日には山田工務店の女性が火元の整理をしていましたし、その時にかけられた声が、「すいませんでした」の一言でした。
しかし炎の前で腰を抜かして動けなくなった人に真実を語っていただくことも重要です。が、火災に後、山田工務店に「救急車で搬送された叔父さんは、大丈夫でしたか?」と尋ねましたが、その件には一切触れようとしませんでした。
廃材から廃プラスチックのゴミに変わってきた事を考えれば、自然発火の可能性もありますし、とても危険です。この事は守谷市役所や消防署も警戒すべきでした。しかもこの2週間前には茨城県常総市坂手町の廃材置き場で、プラスチックや金屑が燃える大規模火災が発生しています。この火災に関するツイート数も多くユーザの関心が高い事がわかります。

  

敷地を広範囲で確認できます。この付近は平成4年(1992年)6月16日に煙火製造工場で倉庫や薬品庫に存置されていた多量の火薬類が爆発し、工場内で死亡3名、負傷58名、工場15棟全焼、工場外での民家63棟被災他の大惨事となった場所の近くでもあります。当然、被害に遭った場所でもあり、平成3年10月5日に所有者が変わっていますので、その後に花火工場が爆発したことになります。
画像ではわかりませんが、火災があった場所以外の土地の区画が整理されています。

  

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